こんにちは。
私はこれまで調剤薬局で5年、医療事務としても5年働いてきました。
前回の記事では「医療事務の一日の流れ」についてお話しましたが、今回は「調剤事務ってどんな仕事?」というテーマで、調剤薬局での一日の流れをご紹介したいと思います。
調剤事務に興味がある方や、これから目指そうとしている方の参考になれば嬉しいです。
調剤事務の一日|スケジュールと業務内容
🕣 8:30 出勤〜午前の診療(8:15〜12:00)
▷ 朝の準備
- 制服に着替え(私は私服の上に白衣を着ていました)
- パソコンの起動
- レジ金の確認(開始金額をチェックして現金過不足を防止)
- 清掃
- OTC等の補充

🕤 9:00 受付業務スタート
- 初診の方: 保険証やマイナンバーカードの確認、問診票の記入、カルテ作成、お薬手帳をお預かり
- 再診の方: 処方箋とお薬手帳をお預かりし、月初なら保険証またはマイナンバーカードの確認も行います
- 2人体制で受付: 1人が受付、もう1人が会計やカルテ処理、電話対応などを並行して行います(片方がお休みの日は、薬剤師の方に手伝ってもらいながら受付は1人で業務をこなしていました)
💳 レセコン入力側と会計側の業務
- 処方箋を確認(レセコン側)→処方箋の期限が切れていないかも確認(処方箋の有効期限は発行してから4日間のため)
- レセコンに情報を入力(処方箋の内容を入力)
- 薬袋、薬剤情報提供書、お薬手帳に貼るシールの発行、領収書の発行
- 薬剤師へ処方箋、薬袋、お薬手帳(お薬手帳にシールを貼ったもの)を回す
- 薬剤師が薬の説明をしたあと、会計対応(会計側)
- 注文していたお薬、OTCの受け取り(卸会社の方から薬を受け取り)→何をどこで注文したか帳簿を付けていました
- お薬の小分けを取りに行く(薬が薬局にない場合に、薬剤師が他の薬局へ電話し、お薬を分けて頂いたりしていました)
- 備品の買い出し(アスクルではコピー用紙など注文し、その他備品はドラッグストア等で買い出しに行くことが多かったです)
🍱 お昼休憩(12:30〜14:00)
- 病院が終わるまでは受付対応をする場合もありますが、クリニックと薬局は法的には別のため、薬局ごとに異なります。
- 午前の業務が長引いた場合は交代で休憩をとることもありますが、基本的には1時間半しっかり休めることが多かったです。(務める場所により異なります)
🕑 午後の診療(14:00〜18:00)
- 14:00から受付開始(診療は14:30〜)
- 午後の業務も、基本的には午前と同じ流れです(午後は仕事終わりの方や、学校終わりの方が多かったと思います)
🕔 18:00 業務終了
- 最後の患者さんの受付、会計が終わったら清算や片付けをして退勤です。
- 混雑していた日は18時を過ぎることもありました。
調剤事務で一番大切だと思うこと
調剤事務として5年間働いてきて、私が一番大切だと感じたのは、「正確な事務処理」と「薬剤師との連携」です。
最近は電子処方箋やQRコード付きの処方箋など、便利なシステムが導入され、業務の効率化が進んでいます。
とはいえ、まだまだ手入力で処理をしている薬局も多くあります。
そのため、処方箋の内容を正しく読み取り、入力・確認する力が不可欠です。
多くの薬局では、
「事務が一次確認 → 薬剤師が二次確認」
というダブルチェック体制が整えられていますが、どちらかにミスがあれば投薬ミスに直結するリスクもあります。
だからこそ、正確さと責任感を持って仕事に取り組むことがとても大切だと思っています。
まとめ
調剤事務の仕事は、医療と患者さんをつなぐ架け橋となる、とても重要なポジションです。
ただ事務作業をこなすだけでなく、患者さんが安心してお薬を受け取れるような環境を整える、そんな“土台作り”の役割を担っています。
接客が好きな方や、人と関わることが好きな方にもぴったりのお仕事です。
一見地味に見えるかもしれませんが、その分やりがいも大きく、日々の小さな積み重ねが信頼や安心につながっていく、それが調剤事務の魅力だと思います。
これから調剤事務を目指す方の、少しでも参考になれば嬉しいです!
あると便利かも?なスキル・資格
調剤事務に就くうえで、必須の資格はありませんが、持っていると便利&評価されやすいのではないかなというスキルはあります。
💻 パソコンスキル(Word・Excel)
今や事務仕事となると、パソコンのスキルは必須になるかと思いますが、調剤事務では、レセコン入力や帳票作成、在庫管理などでパソコン作業が必須です。
特に、WordやExcelの基本操作ができると業務効率がグッと上がります。
患者さんをお待たせしないようにスピーディーで正確な作業が求められる場面も多く、
PCスキルが高いと職場内での信頼や評価にもつながることがあります。
とくに混雑する薬局では、
「丁寧で早い」=「頼れる人」として見てもらえることが多いです。
自分自身の負担も軽くなるので、ちょっとしたITスキルの習得は大きな助けになりますよ。